この講座で書いてきた内容などのうち、明治末期から昭和初期までの内容をまとめ、
本にまとめてみました。
Amazonや楽天ブックスで購入していただくことができます。
<紹介文>
◎日露戦争から政党内閣終了までを、広義の「大正期」として捉え、
政治・社会・経済および外交から捉えようと考えた。
とくに中国ナショナリズムや第一次大戦後の世界とのかかわりに注目した。
○第一部ではいわゆる『大正デモクラシー』を、
一方では政党政治による国家統合を「新しい時代の政治を求める」として、
他方では「人間らしい生き方をめざす」社会運動の総体としてとらえた。
○第二部は、中国ナショナリズムから日本外交を捉えようとした。
あわせて中国にとって帝国主義とは何であったのかという点から、
ワシントン体制に代表される「新外交」の功罪をみていく。
○さらに第三部は、「権力とメディアの日本近代史」を、
「朝日新聞」と「講談社」を中心にみていく。
○また「経済から見る日本近代史」の第二部として、
「大戦景気から昭和恐慌へ」および「戦間期の世界と世界恐慌」を掲載した。
*******
<目次より>
Ⅰ、大正デモクラシー
1:荒畑寒村の青春とその時代~「平民社」と「大逆事件」
補1:だれが、なぜ教会堂を襲ったのか
~日比谷焼打事件における教会堂襲撃について
2:桂園時代から大隈内閣へ~新しい時代の政治を求めて(1)
3:米騒動と大正デモクラシー~人間らしい生き方を求めて
補2:<文献紹介>恒藤恭「世界民の愉悦と悲哀」について
4:原敬内閣とは何であったのか~新しい時代の政治を求めて(2)
5:大正から昭和へ~「政党内閣」時代の光と影
6:大戦景気から昭和恐慌へ~経済から見る日本近代史(2)
Ⅱ、世界の中の日本~「新外交」と中国ナショナリズム~
7:第一次世界大戦と「新外交」の成立
8:中国ナショナリズムの展開と日本外交
9:戦間期の世界と世界恐慌
Ⅲ、マスメディアと国家権力
10:「朝日新聞」と「講談社」~マスメディアの発展
補3:吉野作造の朝日新聞社退社~第二の「白虹事件」
*******
<筆者について>
1955年生まれ、元公立高校教員