近現代史を考える講座

文部省発行「新しい憲法のはなし」より (東京書籍「日本史A」P157)
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近現代史を考える講座

近現代史について話をさせていただく機会をいただきました。
その準備過程で学んだことと、それに関わりのある内容の一部を公開します。

歴史学者でなく、一介のもと高校教師が日本近現代史を語ることの意味を考えながら進めたいと思っています

第1講:経済史から日本の近代を考える

「世界恐慌と昭和恐慌」というお題をいただいたのをきっかけに、経済史を切り口に日本近代を考えようと思いました。
1:経済史研究の原点~講座派の遺産
2:日本経済の「三本柱」と大戦景気
3:生産額のランキングからみた1920年代
4:金融恐慌と戦前社会の変化
5:金解禁断行と昭和恐慌の発生
6:世界恐慌の発生
7:昭和恐慌下の日本
8:昭和恐慌からの脱出と高橋財政の功罪(NEW)
※参考資料
 使用したパワーポイントおよびレジュメ

第2講:マスメディアの発展

明治以来のメディアの発展について、朝日新聞と講談社「キング」をもとに考えてみました。

1:大新聞と小新聞、期待されるメディア像
2:朝日新聞の創刊、新聞という「商品」
3:白虹事件と「朝日新聞」の敗北
4:「講談社」からみる大衆の国民化~マスメディアの発展
5:満州事変」とマスメディア
補:吉野作造の朝日新聞退社~第二の「白虹事件」
参考資料:使用したパワーポイント
  マスメディアの発展「朝日新聞」と「講談社」(パワーポイント)
 マスメディアの発展~「朝日新聞」と講談社(レジュメ)

第3講:戦時中の社会

ふつうの人々の生活が国家総動員体制のなかで、どのように変えられていったのかを考えます。さらに、この時期に始まったものが、戦後日本の方向性を大きく規定したことについてもみていきました

1:国民精神総動員運動
2:総動員体制の成立
3:大政翼賛会と第二次大戦中の社会
※参考資料:レジュメとパワーポイント資料
 戦時下の社会(レジュメ)
 戦時下の社会(パワーポイント資料)

第4講:琉球・沖縄の歴史

原始以来の琉球列島・沖縄の歴史を自分なりにまとめてみようと思いました。あとに示した沖縄と台湾の戦後史を描いたD-1もあわせて見ていただければ光栄です。
1:古琉球と琉球王国
2:「琉球処分」は沖縄をどのように変えたのか。
「琉球処分」と琉球・沖縄の近代
3:「沖縄戦」とはどのような戦争だったのか
「方言」論争と沖縄戦
4:沖縄の戦後はどのように始まったのか
収容所から始まった沖縄の「戦後」)
5:「太平洋の要石」とされた沖縄
恒久基地化の進行
※参考資料:レジュメとパワーポイント資料
レジュメ「琉球・沖縄の近代史
パワーポイント資料「琉球・沖縄の近代史ppt

第5講 朝鮮近代史を学ぶ

日清・日露戦争を説明する上で、朝鮮の近代史の整理が必須であると考え、まとめてみました。
日露戦争から「韓国併合」への過程は「授業中継」でかわりをしています<>の分。
1:朝鮮王国の中で
2:大院君の政治と朝鮮の開国
3:開化派の苦悩と壬午軍乱と甲申事変
4:東学農民戦争と日清戦争の発生
5:甲午・乙未改革と開化派の敗北
<6:日露戦争への道(1)朝鮮王国とロシア
<7:朝鮮の植民地化(「韓国併合」)
※参考資料:レジュメとパワーポイント資料
◎日清戦争と朝鮮の近代化
レジュメ「日清戦争と朝鮮の近代化
パワーポイント資料「日清戦争と朝鮮の近代化ppt
◎日露戦争
レジュメ「日露戦争
パワーポイント資料「日露戦争

第6講 米騒動と大正デモクラシー

ある女性の生き方に注目し、大正デモクラシーは人々が人間の尊厳を自覚していく過程という切り口でまとめようとしました。
はじめに~大正デモクラシーとは何か
Ⅰ、高井としをの生き方~一枚のビラが人生を変えた
Ⅱ、「明治」への異議申し立て~「白樺」「青鞜」の時代
  <以上(1)>
Ⅲ、大衆による異議申し立て~日比谷事件から普選運動へ~
Ⅳ、友愛会の成立と労働者~尊厳を自覚した労働者たち
  <以上(2)>
Ⅴ、米騒動の発生~立ち上がった民衆たち
Ⅵ、全国水平社の創設~部落解放運動の高まり
  <以上(3)>
Ⅶ,小作争議と農村の民主化 ~農民組合の結成と普通選挙
おわりに~大正デモクラシーと戦後民主主義
<以上(4)>
※参考資料:レジュメとパワーポイント資料
レジュメ「米騒動と大正デモクラシー
パワーポイント資料「米騒動と大正デモクラシー

第7講 桂園時代から原内閣へ   ~新しい時代の政治を求めて

大学院で原敬日記を読む機会をいただきました。わずか半年分しか読まなかったのですが、それだけでも、明治から大正への政治の変化、原敬という人物が作った日本の保守政治について考えることができました。これまでは頭だけで捉えてきた統治機関の分裂と統合という課題について、史料の裏付けをもって考えることができました。(この点はこの文章を参照してください。)
実際の講座は準備不足で、とくに原敬内閣について不十分な説明しかできず、再度、まとめ直したため、バランスを欠く構成になっています。
1:桂園時代
2:大正政変と第一次大戦
3:原敬内閣
※参考資料:レジュメとパワーポイント資料
レジュメ「桂園時代から原敬内閣へ
パワーポイント資料
桂園時代から原敬内閣へ」

第8講「武士」はどこに行ったのか ~明治期の教育と社会

1:江戸期の教育と武士
2:明治維新の中で~武士から士族へ
3:学校教育と士族の生き残り戦略
4:国民教育の定着と学歴エリート
※参考資料:レジュメとパワーポイント資料
レジュメ「教育と社会
パワーポイント資料「武士と社会

第9講 明治維新と文明開化

1:明治維新とは何か
2:明治の変革
3:文明開化と国民の創出
※参考資料:レジュメとパワーポイント資料
レジュメ「明治維新と文明開化21
パワーポイント資料「明治維新と文明開化21ppt

第10講 憲法と帝国議会

1:公議政体論と立憲政体の模索 (1850代~1880代前半)
2:明治憲法の制定と憲法体制(1980年代後半~1889)
3:憲法体制の整備と初期議会(1889~1894)
4:明治憲法体制の成立と展開(1894~ )
※参考資料:レジュメとパワーポイント資料
・レジュメ「憲法と帝国議会
・パワーポイント資料「憲法と帝国議会ppt

第11講日中戦争をめぐる国際問題と米英開戦

1:日本に勝つには世界戦争が必要だ
2 : 
第二次世界大戦の勃発と三国同盟
3 :  日米交渉とアジア太平洋戦争開戦

 

学習会の記録(2021年度)

1,「開港と貿易」
レジュメ「開港と貿易21
パワーポイント資料「開港と貿易21ppt

2,「明治維新と文明開化」
レジュメ「明治維新と文明開化21
パワーポイント資料「明治維新と文明開化21ppt

3,「日清戦争と朝鮮の近代化」
レジュメ「日清戦争と朝鮮の近代化21
パワーポイント資料「日清戦争と朝鮮の近代化(21)ppt

4,「日露戦争」
レジュメ「日露戦争21
パワーポイント資料「日露戦争21ppt

5,「社会運動の展開~荒畑寒村の青春とその時代」
レジュメ「社会運動の展開
パワーポイント資料「社会運動の展開PPT

6,「第一次世界大戦と米騒動」
レジュメ「第一次大戦と米騒動レジュメ
パワーポイント資料「第一次世界大戦と米騒動ppt

7,「『新外交』と対中外交~中国ナショナリズムと日本」
レジュメ「『新外交』と対中外交レジュメ
パワーポイント資料「『新外交』と対中外交ppt

8,「世界恐慌から昭和恐慌へ」’21
レジュメ「世界恐慌から昭和恐慌へ’21」レジュメ
パワーポイント資料「世界恐慌から昭和恐慌へ’21ppt

9,「柳条湖事件から盧溝橋事件へ」
レジュメ「柳条湖事件から盧溝橋事件へ
パワーポイント資料「柳条湖事件から盧溝橋事件へppt

10,「第二次世界大戦と開戦問題」
レジュメ「第二次世界大戦と開戦問題
パワーポイント資料「第二次世界大戦と開戦問題ppt

11,戦後改革と新憲法
レジュメ「戦後改革と新憲法
パワーポイント資料「戦後改革と新憲法ppt

学習会の記録(2020年度)

1,「開港と貿易」
レジュメ「開港と貿易レジュメ
パワーポイント資料「開港と貿易」
2、「明治維新と文明開化」
レジュメ「明治維新と文明開化
パワーポイント資料「明治維新と文明開化ppt
3、「琉球・沖縄の近代史」
レジュメ「琉球・沖縄の近代史
パワーポイント資料「琉球・沖縄の近代史ppt
4、「憲法と帝国議会」
レジュメ「憲法と帝国議会
パワーポイント資料「憲法と帝国議会ppt
5、「日清戦争と朝鮮の近代化」
レジュメ「日清戦争と朝鮮の近代化
パワーポイント資料「日清戦争と朝鮮の近代化ppt
6、「日露戦争」
レジュメ「日露戦争
パワーポイント資料「日露戦争
7、「教育と社会~武士はどこにいったのか」
レジュメ「教育と社会
パワーポイント資料「武士と社会
8、産業革命から大戦景気
レジュメ「産業革命から大戦景気
パワーポイント資料「産業革命から大戦景気
9、桂園時代から原敬内閣へ
レジュメ「桂園時代から原敬内閣へ
パワーポイント資料「桂園時代から原敬内閣へ」
10、米騒動と大正デモクラシー
レジュメ「米騒動と大正デモクラシー
パワーポイント資料「米騒動と大正デモクラシー
11、柳条湖事件から盧溝橋事件へ
レジュメ「柳条湖事件から盧溝橋事件へ
パワーポイント資料「柳条湖事件から盧溝橋事件へ
12、戦時下の社会
レジュメ「戦時下の社会
パワーポイント資料「戦時下の社会
13,アジア太平洋戦争~兵士とアジアから
レジュメ「アジア太平洋戦争
パワーポイント資料「アジア太平洋戦争

<これまでに書いてきたものから>

A:日本近現代史の授業中継(別ページにとびます)

本ページの出発点となったホームページで、戦国期から1980年代までを、授業形式で書いてみました。
少しずつ更新はしていますが、勉強不足等の部分もあります。

B:シリーズ:近代日本をどうとらえるのか

日本の近現代を全体として理解する必要を感じ、日本近代史のおおまかなスケッチとして書いてみました。これによって、安心して話が進められるようになりました。書き始めた経緯については「1」に記してあります。1:日本近代の捉え方
2:近世のなかで生まれつつあった近代
幕藩体制と「国民」の萌芽的形成
3:幕末、人々はなんのためにたたかったのか?
幕末の政治過程~「オールジャパン」をめぐる抗争
4:明治維新とはどのような変革であったのだろうか?
「開発独裁」政権としての維新国家
5:「明治憲法」はどのような意図でつくられたのか?
「明治憲法体制」の矛盾と展開
6:「戦前の日本」がもっていた問題点を解消するために
権力中枢の「空洞化」と政党内閣
7:戦時下で日本はどのように変わり、何が引き継がれたのか。
戦時体制下の「革命」と戦後社会
8:まとめと展望 近代社会をどうとらえるのか。

補:現代史の始期を考える
 現代史の「現代」とは何をさすのか、現代が直面している課題とかかわって、その始まりの時期を考えてみました。

C:江戸時代を考える 1:「百姓成立」その成立と展開、崩壊

江戸時代「百姓」はどのようにして生きていけたのか?農村の構造を元に幕藩体制の全体像を意識しながらまとめてみました。もとは、大学提出用の授業レポートです。
①江戸時代の「百姓」はどのように作られたのか
近世「百姓」の成立と「百姓成立」)
②「百姓」の生活を支えた仕事とムラ
「村」と「稼ぎ」=「村人」を支えたもの
③幕末・維新期の「村」と「百姓」
幕末維新期における「百姓成立」
補:江戸末期の経済はどのような状態であったのか。
近世末期の自生的発展を考える~経済・金融・流通構造

2:江戸時代についての「常識」をみなおす

一般に考えられている江戸時代像を見直そうとした内容です。
江戸時代、「年貢」は本当に重かったのか?
②「百姓」は農業だけをしていればよかったのか?
「百姓」は百姓であったのか?
③江戸時代の農村を考えるための基礎知識
稲作にかかわる数字と仕事
④江戸時代、いくらで、何が買えたのか?
(徳川時代の物価はどれくらいだったのか
⑤東アジアの枠組みから「学術用語」を考える
日本人はなぜ英語が苦手なのか
⑥将軍家にとりついた金属毒による中毒?
(なぜ将軍の子どもは短命だったのか。)

D:「帝国日本」と植民地

多くは大学での授業レポートとして書いたものです。
結果的には、日本帝国の支配が旧植民地に与えた影響について書いたものが多くなっています。
日本帝国による収奪を貫徹すべく実施された諸政策が、結果的にはその地域の資本主義化の前提となったとの立場で書いています。「親日派」の捉え方、「研究と政治」の問題や「近代」の多義性などについて考える機会となりました。
1:  冷戦体制成立期の台湾と沖縄
大学の授業レポートとして書いたものです。日本帝国の崩壊と冷戦が東アジアに及ぼした影響を、東アジア全体の枠組みとくに沖縄と台湾の戦後史の共通点と違いに着目しながら、まとめてみました。
①沖縄と台湾の戦後史
②沖縄の戦後経済史
台湾の戦後経済史
④アメリカ主導の秩序のなかで

2:霧社蜂起~「理蕃」政策への台湾・高山族のたたかい
3:植民地かからみた日本、そして東アジアの近代
~橋谷弘『帝国日本と植民地都市』を手がかりに~
4:「親日派」官僚における「植民地と近代」
 ~任文恒「日本帝国と大韓民国に仕えた官僚の回想」をよんで5植民地の「文明化」と「『日本』化」
 ~参政権問題と自治議会請願運動とかかわって~
6:朝鮮米はうまくて高い!~「産米増殖運動」異聞
7:植民地における「近代」について
8:民衆の植民地体験~『聞書水俣民衆史(5)』に学ぶ。
9:植民地での「悪行」から「連帯」を考える

 

E:戦前・戦中・戦後を全体としてとらえるために~「変わったこと」「変わらなかったこと」

日本の歴史は敗戦によって断絶したのか、それとも連続しているのか。いろいろな勢力の動きからかんがえてみました。

1:日本の支配層はどのような「敗戦」を望んだのか。
(終戦工作における「国体」をめぐる攻防
2:支配者たちはどのような日本をめざそうとしたのか?
アメリカの占領政策と国内諸政策
3:(工事中)

史料紹介:エドウィン=O=ライシャワー『対日政策に関する覚書』」

G:1990年代の「政治改革」をめぐって ~日本における「権威主義的国家主義」の成立

20世紀末、「政治改革」の名の下にすすんだ変革を、「権威主義的国家主義」の成立という視点から考えてみました。
1:「55年体制」とその行き詰まり
2:90年代の「政治改革」とその後

H:天皇二代が守ろうとしたのは何か。

裕仁、明仁の両天皇にとって、共通の使命をもとに、二人の天皇のスタイルの違い、そして明仁天皇退位の意味を考えました。
1:裕仁天皇~「天皇制」を守るたたかい。
2:明仁天皇~「象徴天皇制」の実質化をめざして

 

 

 

 

 

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