日本史Aの自習室

「一掃百態 寺子屋図」渡辺崋山画(文政元年) 田原市博物館蔵

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日本史Aの自習室

本HPにかかわりのあるなしにかかわらず、いろいろなところで書いた文章を置いておきます。

<歴史にかかわって>

近世史や近現代史の全体像を捉えようとしてまとめたスケッチです。
◎日本近代史をどうとらえるか、
江戸末期から敗戦に至る日本近代史を全体として理解するための自分
なりのまとめを作ってみました。(長文注意!)
18年12月改訂版です。6章編成にかえ、戦後にもふれ、現代への展望も加えました。
また大学時代にかかわる「まえがき」を削除し、参考として下に掲げておきました。
 はじめに~近代日本をどう捉えるのか

  1. 幕藩体制と「国民」の萌芽的形成
  2. 幕末の政治過程(「オールジャパンをめぐる抗争」)
  3. 「開発独裁」政権としての維新政府
  4. 「明治憲法体制」の矛盾と展開
  5. 権力中枢の「空洞化」と政党内閣
  6. 戦時体制下の「革命」と戦後社会
  7. 近代社会をどう捉えるのか~総括と展望
    <参考>
  8. 明治維新と日本の近代化~大学時代に考えたこと

◎「国体」は護持されたのか
   ~戦前・戦中・戦後の統一的な理解のために
戦時体制と戦後の間に大きな断絶があるのでも、逆に戦時体制がずるずるべったりに戦後に続いたのでもないことをいおうとしました。戦中のいろいろなグループが、占領軍の政策との関わりの中でどのような動きをしたかを自分なりに整理したいと思いました。(全三回の予定)

1、終戦工作における「国体」をめぐる攻防
終戦工作にかかわる7つのグループを析出し、「国体護持」をキーワードに政策的志向とかれらの「国体」の捉え方の違いを、明治憲法体制のあり方を踏まえて考えて見ました。
PDF版はここから

2,アメリカの占領政策と国内諸勢力
主権を獲得した米占領軍の諸政策は多くの「国体護持」勢力の予想に反する厳しいものでした。それを利用して戦時下の政策を促進しようとするものとサボタージュを進めようとするもの、いろいろな思惑が交錯し、戦後改革が進みます。

3,

◎日本における「権威主義的国家主義」の成立
  ~90年代「改革」の背景と結果~
プーランザスの「権威主義的国家主義」という分析を手がかりに、五十五年体制における課題と、その解決として打ち出されてきた「改革」について考えて見ようとしました。
※R大学法学部で受講した「現代日本政治論」などでの学びや、F大学大学院での議論をもとに、自分なりのまとめをつくってみました。

1,「五十五年体制」とその行き詰まり
自民党は自らの支持基盤と考える諸階級・分派・グループの利害を凝集し、それに応えることで五十五年体制下で政権を維持した。しかし経済成長の失速はそれまでの「ばらまき」の実施を困難とし、「新自由主義」と「国家主義」をふまえた「権威主義的国家主義」の方向を打ち出しはじめる。

2、90年代政治改革とその後
  1980年代にはじまった「権威主義的国家主義」の動きは、細川内閣の下での「政治改革法案」をきっかけに一挙に加速化し、権力の個人集中、立法府さらに政権政党の弱体化、「予備的な準抑圧的国家装置の生成」といったその性格を全面的に開花しました

「百姓成立」~その成立と展開、そして崩壊

※「百姓成立(なりたち)」その成立と展開、崩壊
1、近世「百姓」の成立と「百姓成立」
2、「村」と「稼ぎ」=「村人」を支えたもの
3、幕末・維新期における「百姓成立」

幕藩体制の成立から解体の全体像を「百姓成立(ひゃくしょうなりたち)」という「村の再生産」という論理からスケッチしてみました。やや理屈っぽい内容となってしまいました。(2018,10,1 PDF形式から一般的な形式に変更、一部訂正しました。)

 近世末期の「自生的近代」を考える
~近世中後期~幕末期の村・地域の経済・金融・流通構造
  大学の授業でのレポートをほぼ原型のまま示しました。上記
「百姓成立」「スケッチ」の内容を補完する内容となっています。
現在精力的に研究を進めておられる講師の先生の研究に多くを
依拠しています。

<地域史にかかわって>

新潟県村上市における戊辰戦争の追悼について~村上市「邨上藩士殉難碑」ならびに鳥居三十郎「追悼碑」にかかわって
 もともと、地域の史跡についての提出レポートとしてつくったもの
です。村上市藤基神社の碑で戊辰戦争の殉難者として追悼されている
人に興味があって調べたものです。小藩が、戊辰戦争という時代の
中でどのように翻弄されたのかを描いて見ました。
新潟県村上市における戊辰戦争の追悼について(PDF)

幕末・維新期のある武士のはなし
  ~村上藩、鳥居与一左衛門和達のこと~
  上記のレポートを書く中で浮かび上がってきた一人の人物について
記してみました。老中の近習、樺太探検、戊辰戦争での列藩同盟派の
中心、そして義弟の切腹と東京での審問という数奇な運命をたどった
  生涯を追いました。(2019年8月大幅改訂しました)

ある新潟県士族の明治~明治期の村上と鳥居和邦~
  上記レポートの続編として記しました。父親の隠居後、若くして
当主となった一人の人物が、民権運動と地域活動、台湾・徳島へと
続く役人生活にかかわっていく様子をおいました。
ある新潟県士族の明治
~明治期の村上と鳥居和邦~(PDF版)

1853年のロシアのクシュンコタン占領とアイヌ政策

<歴史教育にかかわって>

「共通テスト」試行調査をどう見るか。

’17年度、共通テスト試行調査(日本史問題)分析
  2021年1月から実施される「大学入学共通テスト」の試行テスト
に対し、高校の歴史教育の立場から分析してみました。
よくねられた良問も多い反面、歴史の知識なしに解ける問題も
見受けられます。(2018年1月5日)

高校で教える歴史の教師か、歴史を教える高校教師か
 高校での歴史教育とはなにかについて、自分の考えをまとめた文章
です。「日本史Aの準備室」のものと同一内容です。

歴史系用語の精選問題にかかわって~元高校教師の視点から
  高大連携歴史教育研究会提案の「歴史系用語精選の提案(第一次)」に
ついて、現場で歴史を教えていた立場から記してみました。
「日本史Aの準備室」の当該部分に移ります。

<身分制と部落問題をどのようにおしえるのか>

10年程前の現役時代、前近代の身分制をどのように教えているのか報告してほしいと依頼されて書いた文章がでてきました。
やや時代がかった内容ですが参考にしていただければ光栄です。
1は授業のねらいを、2は授業例を記しています。

1,身分制と「部落前史」をそのように教えるのか。

2,前近代の身分制と「部落問題」(授業案)

<大学の授業で作成したレポートなど>

◎近代史の史料講読のレポートから

内務省の二通の文書から
  ~「国体明徴」期の「穏当を欠く」事象から~

史料の発信・受信・保管にかかわって
  ~警視総監の報告が陸軍に残ったわけ

だれが、なぜ教会堂を襲撃したのか
 ~日比谷焼き打ち事件のなかで~

陸海軍記念日を「国家的記念日」に
 ~昭和3年、陸海軍記念日をめぐる陸軍と宮中

独裁者槙村前府知事、疏水建設を批判~「開発独裁」型の地方政策の終焉

北白川宮能久親王の「戦病死」をめぐって

「土匪」の帰順は信用できるか?~台北厦門間の経済活動の中断をめぐって

日露戦争でも「軍夫募集」を請け負いたい~一枚の「軍夫請負願」から

◎幕末維新史・近世史のレポートから

 近代末期の「自生的近代」を考える~近世中後期~幕末期の村・地域の経済・金融・流通構造

近世の「百姓」経営はいかにして維持されたのか
~「百姓成立」という観点から~
授業用の提出レポートです。これをもとに先のレポートへと発展させました。

慶応3年11月2日「寺島宗則建言」について(2022.6改訂)
大政奉還で政局の主導権を奪われかけた薩摩藩の大久保らに対し、「公議政体論」的国家像の不可能と、版籍奉還・廃藩置県につながる中央集権的な国家像の不可避を説いた寺島宗則の建言について記してみました。(授業用の提出レポートがもとになっています)

19世紀前半の農村支配政策と村・地域
授業内レポートの下書き(カンニングペーパー?!)として書いたものです。できるだけ新しい近世史の成果をとりいれ、コンパクトにまとめようと思いました。

◎東洋近現代史のレポートなどから

冷戦体制成立期の台湾と沖縄
1:沖縄と台湾の戦後史
2:沖縄の戦後経済史
3:台湾の戦後経済史
4:アメリカ主導の秩序のなかで

「親日派」官僚における「植民地と近代」
 ~任文恒「日本帝国と大韓民国に仕えた官僚の回想」をよんで

植民地の「文明化」と「『日本』化」
 ~参政権問題と自治議会請願運動とかかわって~

日本が勝利してたら、植民地はどうなった?
~仮定にもとづく未来像の検討~

民衆の植民地体験~『聞書水俣民衆史(5)』に学ぶ

慰安婦問題と日韓合意にかかわる課題レポート.pdf

◎政治学のレポートから

社説比較「 安保法制制定2年目をどう扱っているか」

2017年総選挙についての考察

◎理論的な検討から

マルクス主義史学と『世界システム論』

プーランツァスの国家論と現在

植民地における「近代」について

<文献紹介>

恒藤恭「世界民の愉悦と悲哀」(PDF版)

恒藤恭「世界民の愉悦と悲哀」(テキスト版)

※解題として「世界民の愉悦と悲哀について」もご参照ください。

<その他>
京都の地名、「通り」の名で表示すると

<紹介>

浜矩子「甦れジャーナリズム~下心政治から日本を救うために」

 

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